ああ、勘違いインフルエンザワクチン!

 最悪の鳥インフルエンザがやってくる前に、豚由来型インフルエンザがパンデミックになりました。これによって国民の多くがインフルエンザについて正しい知識を身に付けたということもできます。

 しかし、長年のマスコミや自治体の指導による刷り込みは大きくワクチンを過大評価している場合もままあります。私は子どもが小さい頃はむしろ積極的に打たなくていいワクチンまで打っていましたが、アトピー体質ということもあり今は慎重になっています。

 ということで、?な対応をいくつか挙げます。

「同じインフルエンザなんだから、すぐに打てる季節性インフルエンザのワクチンを打っておけば少しは症状軽くなるかも?」

 今回のインフルエンザのウイルスの遺伝子には今までのウイルスとは違う豚由来の遺伝子が組み込まれています。ですから全く違うウイルスなのです。故に季節性インフルエンザのワクチンを打っておいても罹りにくいということもなければ症状が軽くなるということもありません。



「脳症が怖いから日本脳炎のワクチンを打っとこうっと。」

 日本脳炎は名前が悪いですが、日本脳炎のウイルスを持った蚊に刺されることにより発症します。しかし、たとえウイルスを持った蚊に刺されても発症するのはごくわずか、しかも脳炎にまでなるのはさらに確率が低いのです。反って日本脳炎のワクチンの副作用の被害が脳炎になる確率よりも高いと聞いたらどうでしょう?

 脳症はインフルエンザに限らず他の病気でも起こります。日本脳炎のワクチンで脳症は防げません



「肺炎球菌ワクチンで肺炎になるのを防げるんじゃないの?」

 季節性インフルエンザに引き続いて起こる(免疫力が弱ったことによる)細菌性肺炎には一定の効果があるかも知れません。しかし、今回の新型インフルエンザウイルスは直接肺に入り込んで炎症を起こして重症化しているようなので、ウイルスが入り込んだら抗生物質は効かないし患者の免疫力に頼るしかありません。



「もうかかったからこれで一生新型インフルエンザにはかからないわ!」

 ウイルスは常に変化するので今シーズン罹った人が来シーズンも罹らないという保証はありません。ワクチンも流行り出したころのウイルス株をもとにして製造しているので接種時期が遅くなるほど効果が薄れると思います。

 スペイン風邪、アジア風邪の時はそれまでの季節性インフルエンザを払拭してそれらが季節性に変わったということですが、今回の新型インフルエンザは果たしてどうなのか研究者の方々にも自らが初体験なので何とも言えないことなのだと思います。

 いずれにせよいつかは罹るということですし、また数年の内に変異した新型インフルエンザに再罹患することもあり得るし、今あるAソ連型・A香港型・B型と同じような形態になっていくでしょう。



「抗生物質を飲んでおいた方が風邪でもインフルエンザでも罹らないかも?」

 抗生物質は細胞膜を持つ細菌に対して効果があります。風邪やインフルエンザは細胞膜を持たないウイルスなので全く効果はありません。風邪をひいたとき抗生物質が出されるのは、身体が弱ると肺炎を併発することがあるので念のため処方されていたものが習慣化したものですが、最近は何でもかんでも抗生物質を出すのは控えようという傾向にあるようです。

 抗生物質も細菌の種類により効き目が違い、何かわからない時はオールマイティに効くものを処方されます。しかし、抗生物質は腸を荒らしますし、漫然と使用すると耐性菌が生まれてイザという時、効かなくなってしまいます。日本の多剤投与は海外でも問題になっています。

 タミフルについてもそうです。予防的に服用していると耐性ウイルスができて発症した時に効かなくなってしまいます。海外では鳥インフルエンザへの対策としてタミフルを備蓄していますし、新型にもあまり使っていないようです。自粛をしているのかもしれませんし、国民保険がない国では薬代が実費となり高価なタミフルが買えないという事情もあります。


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