アトピー性皮膚炎に抗ヒスタミン剤は無意味

 こと皮膚に関しては研究がなおざりにされていた分野で、むしろ化粧品業界の方が進んでいるのではないかとすら思います。それは長らく身体を包み込む単なる皮として重きを置かれていなかったからでしょう。

 しかし、皮膚細胞自体が優れたセンサーであり、エネルギーを産生し、ホルモンも作り出すということが傳田光洋氏らの研究でわかってきたのです。(傳田光洋著「第三の脳」朝日出版社)

 それを元にアトピー性皮膚炎を考えてみると、わかっているのは次の通りです。

◆アトピー性皮膚炎の痒みはヒスタミンに因らない(蕁麻疹はヒスタミン)
◆皮膚細胞(ケラチノサイト)は電位を作り出し、相互につながって情報を伝播させている
◆ケラチノサイトはSOSを発信する(角層バリアの破壊や紫外線の照射により傷つくとサイトカインを放出する)
◆角層が壊れるとケラチノサイトは抗菌ペプチドと呼ばれる一種の殺菌剤を作り出す(角層がガサガサになる乾癬)
◆健康肌の人は、カルシウムイオンが角層の下、表皮の最上層に偏在している
◆テープで角層を剥がした場合や、アトピー性皮膚炎・老人性乾皮症の人の表皮のカルシウムイオン分布は一様に拡散している
◆敏感肌の人はケラチノサイト中のカルシウムイオン濃度が高い(バリアー(表皮)に異常がなくても)
◆ステロイドは免疫力を低下させる
◆ステロイドはカルシウムを体内から排出する
◆カルシウムが不足するとカルシウムパラドックスが起きる
◆ストレスを感じるとステロイドが分泌される
◆中央(脳)から末端(皮膚)へ情報が流れ、末端の状態も中央へフィードバックされる
◆細胞にカルシウムイオンが多いと細胞は興奮する

 まず、目には見えない敵(菌)により皮膚が刺激され、繰り返すことにより皮膚は何らかの対抗策を講じ(次にやってきた時には早く反応しようと思うはず:抗体を作るとか)、あるいはステロイドによっても免疫力の強化かカルシウムパラドックスで細胞内のカルシウムイオン濃度が上がり、興奮することになる。そして痒みが起こり、サイトカインを静めるためステロイドを塗ることになる。こうして慢性的に炎症と鎮静を繰り返すことになる。バリアーの整っていない皮膚は外界からの敵の侵入を防ぐため角層を異常生産しようとするが、ステロイドにより抑えられているとそれができず皮膚は薄くなる。

 また、ステロイドというホルモンを外から与えられることにより精神は沈滞し、他方、肌ストレスによっても中央(自律神経)にストレスが伝えられ憂鬱になると解明できるのではないかと思う。


 権威が言っていることが常に正しいとは限らない。私としては、どこの皮膚科、小児科に行ってもアレルギーについて最新の知識でアドバイスしていただけるような体制作り、末端の患者にまで届く研究成果の公開を望みます。これほどたくさんの人が離脱によりアトピー性皮膚炎を寛解までもってきている今、ステロイドだけを主眼に据えたガイドラインは罪作りなものと言えないだろうか。

 私は、リバウンドは皮膚がむしろ積極的にどうにもならない毒素を排出するための手段だと知っている。結局はほんの少しの黄色の臭い膿が出るまであちこちに湿疹ができ、出た後はステロイドなど一切必要ない生活を送っているのです。

 といって、リバウンドは是非必要というわけではなくって、できればそうならずにステロイドから離れられればそれに越したことはないと思っています。自身や娘だって局所だったからよかったものの全身酷くなったらお手上げだったかも知れない。

 ステロイドは医療で広範囲に使われており、必要な場合もあるが、アトピー性皮膚炎に使うのは正しくないと思う。もし、これが本当に他の病気のきっかけや遺伝的な失調になりうるのだとしたらなおさらだ。

 以前から、鍼やマッサージはもてはやされてきたが、肌を刺激することで全身や脳に作用することも東洋医学的に分かってきている。肌を心地よくマッサージしてあげることにより幸福ホルモンを出させて、ストレスホルモンに拮抗させ、心を元気にしてあげるとより治りが早いかも知れません。

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