鍵を握るのはやはりカビ?

 いろいろな分野の方が研究してもアトピーの真の原因は分かっていないようです。しかし、私は前に一旦思いついては打ち消した考えをまた新たな角度でそうではないかと思い始めています。

 菌の胞子は小さくて飛んでいても目で見えません。喘息や鼻炎を起こすアレルゲン検査をしたら、第1位はダニの死骸や糞が主成分の室内塵の49.1%、第2位はカビ類の23.7%(カビはダニの餌となる)、スギ花粉はわずか6.4%だったといいます。

 普通のブドウ球菌(スタフィロコッカス属)は悪さをしませんが、病原性スタフィロコッカス型の細菌はコアグラーゼという酵素(毒素)を分泌し、肌を刺激することもあるようです。

 子供が小さい時、私の手が間に合わず夫が自分のタオルで拭いたことがあり、そうすると湯から上がったばかりなのに痒い痒いと言うんですね。夫のバスタオルは結婚前の習慣で週に2度くらいしか洗っていなかったのです。私はすぐにまたシャワーで洗い流して洗ったタオルで拭くと治まったのです。それからは夫のも使う度に洗うようにしました。

 バスタオルは何度も使っているうちに残った菌がどんどん増えていくんです。だから古いタオルは臭うんです。乾きの悪いところで洗わずに干していると最悪です。せっかくきれいになった身体にまた菌が付着することになります。

 ウチの場合は他の頁にも書きましたが、追い炊き式の風呂の湯です。釜の中は洗えませんからやはり宣伝でもやっているように、大腸菌やブドウ球菌の温床になります。これらの菌により毎日刺激を受けていると肌は敏感になり何に対しても抗体を作るようになります。

 アトピー性皮膚炎は、マンションの高層階に住む人や高緯度の国に住む人に多いらしく、あまり衛生的とはいえない赤道直下の暑い国に住む人には少ないらしいです。

 カビの専門家はアルミサッシの窓があり断熱材で覆われている高気密のマンションは、通気性が悪いため暖房すると結露し易いと言っています。一見綺麗そうですが、窓の結露やエアコンの中などでカビが発生し、胞子が飛んでいるのかも知れません。特に喘息には悪そうですね。

 風呂についても、日本以外はそもそもあまり湯船に漬かったりしないようなんです。シャワーを浴びたりはしますが、追い炊きの風呂などはたぶん皆無に近く、しかも同じ湯に何人も入るということもなさそうです。

 こういうところからも転地療法で良くなったとかあるのかもしれません。引っ越したところはカルシウムなどミネラルが多く含まれる鉱泉水だったかも知れません。逆に高緯度は日光があまり当たらないのでカルシウムが作れないのかも知れません。

 カビは有機物にはもちろん生えますが、意外なことにプラスチックが好物らしくそういった原料のもので覆ったりするとかえってカビが蔓延ることになるというのですが、プラスチックにカビが生えるなど何十年も信じてもらえなかったらしいです。それにどんな物にもどんな環境にも対応して棲息するカビの種類がそれぞれいるらしくその多様性とパワーに驚かされます。

 日本の古い家屋は木で造られ、通気がよく、手入れをすれば百年以上だって持つけれど、鉄筋・鉄骨製の住宅はサビやカビによる劣化でせいぜい50年ということです。戦後の荒廃した時代から一気に高度成長になり、こうした高気密の住宅や追い炊きの風呂、クスリ、排気ガスなどがいっぺんに登場してからアトピーなどわけの分からない病気が増えています。

 こういうことを書くと、世の中にはそれじゃ菌を殺せばいいんじゃないの?とやたら殺菌したり、抗菌グッズを売り込もうとする人が出てくるものです。それでは真の解決にならないばかりかよりたくさんのアレルギーを増やし、われわれ人間も痛手を負うことになります。

 なにしろ彼らはずば抜けた対応能力を持つ変幻自在な菌なのですから、人間が新たな抗生物質を作ってもすぐ耐性を獲得するのです。いたずらに消毒すると身体にいい働きをする常在菌まで殺してしまい、菌がいなくなった皮膚には悪い菌がこれ幸いと繁殖するのです。殺菌もケースバイケースでよく考えられなくてはなりません。私たちの身体はたくさんの常在菌と微生物で守られていることを思い出して下さい。

井上真由美著「カビの常識 人間の非常識」(株)平凡社 参照

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